昨日の作文指導より,もっと簡単な方法を紹介します。
作文に書きたい題名・体験・出来事を決めます。作文のテーマ(もっとも伝えたいこと)が,ぼやけているときは,これからの活動をすすめながら,しぼっていきましょう。
❶チラシとメモ紙(縦5~7㎝,横2~3㎝ 低学年は大きめに)を用意します。付箋紙があれば,ベストです。メモ紙や付箋紙の右上に○を付けておきます。○の中に👂(聞いたこと),👄(言ったこと)などの絵を書き入れるためです。昨日の「おおきいみかん・し」が作文上達の近道です。
❷チラシの裏に作文の「はじめ」「なか」「おわり」を書きます。作文の中心となる「なか」は広めにとります。
❸作文の題を決めて,その時のことをカードや付箋紙に思い出しながら,できるだけたくさん一文で書いていきます。(保護者も一緒に思い出す,ヒントや声かけが大切です。)
このとき,作文のテーマ(作文で一番伝えたいことを一つにしぼりこみます。)
作文テーマ(赤の付箋紙)大切なポイント
❹思い出したカードを書く順番を考えながら,並べ替えていきます。さあ書きましょう。
❺一つのカードに書いてあることをもとに,少しでもくわしく書いていけば,作文は出来上がりです。「うれしい」「楽しい」「かなしい」などの言葉を使わず,「飛び上がって喜んだ」,「心がワクワクして……」「なみだかあふれ出して,止めることができなかった」などという書き方を工夫します。
子どもが,『書くことがない!!!』といってもあきらめてはいけません。
作文の題は,生活の周りにいっぱい転がっています。「できた」「楽しかった」などの,考え方や見方をかえる体験やヒントを与えてください。
◎ごはんづくり,洗濯をする,一日妹弟の世話,戦争の話を聞く,プールに行く,高校野球と自分の体験,夏祭り☞作文のテーマ(もっとも伝えたいことを一つにしぼりこむ)
☆家族のために,早起きをしてみそ汁をつくった。50分もかかった。
☞(作文のテーマ)お母さんの大変さが分かった。
☞(作文のテーマ)家族が,とても喜んでくれた。今まで,私は家族を喜ばせることをしていなかったと反省した
★おばあちゃんに戦争の話を聞いた。おばあちゃんは,涙を流した。
☞(作文のテーマ)多くの人の犠牲の上に今の平和がある。
☞(作文のテーマ)二度と戦争や争いを起こしてはいけない。
☆家のお店の手伝いをした。配達や商品を並べる。
☞(作文のテーマ)商店の仕事がこんなにきついと知らなかった。
☞(作文のテーマ)どんなにきつくても,父はお客さんの前では笑顔を忘れない。
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