以前,夏休みにブログでも紹介しました。今週,夏休みを終えたラジオ体操カードを校長室にもってきてくれました。
校区の人からもらった印鑑,校区がお休みのときは自宅で体操し保護者から印をもらっています。私は,このラジオ体操カードにとても感動しています。それは以下のようなことです。少し長くなります。
現代人は大人も子どもも毎日いろいろとやることがいっぱいあり過ぎます。
「忙しい,忙しい」が口癖になってしまっています。仕事,勉強,生活,運動,付き合い,趣味,遊びなどなど,毎日追われるように生活している人がたくさんいます。そんな中で,当然,親子の触れ合いの時間やコミュニケーションの時間も減ってきているのです。 しかしながら,この親子の触れ合いとコミュニケーションこそが,子どもの心と頭と体にとって一番大切なものなのです。その中で,子どもは自分が愛されていることや必要とされていることを感じ,安心や安らぎを得ることができます。 人から愛されることにより,自分自身を愛することもできるようになり,さらに,人を愛することもできるようになります。 そして,自分を表現する喜びを味わい,人と心を通じ合う楽しさを知ります。また,親からの働きかけは子どもの頭に知的な刺激を与えます。特に子どもが小さいときは,子どもの脳の神経細胞の成長にとって,親からの働きかけは圧倒的な影響力を持っています。親からの働きかけに反応する度に,脳の神経細胞が成長していくのです。
さらに,親の働きかけは子どもの体の成長にも欠かせないものです。たとえば,次のようなものがとても大切です。親子でのじゃれ合い,マッサージごっこ,くすぐりごっこ,手遊びやリズム遊び,その他の体を使った遊びなどです。
これらは,もちろん,心を開放し,喜びを身体で表現する楽しさを教えてくれます。 それと同時に,基本的な身体能力の向上にも大いに役立つものです。それは,たとえば,体の柔軟性や供応性の向上,リズム感の向上,筋力のアップ,逆さ感覚の習得などです。
このように,徳育知育体育のいずれの面においても,基本は親子の触れ合いとコミュニケーションにあるのです。乳児期においても幼児期においても児童期においても,まったく同じなのです。これは人間形成にとって根本的に大切なところなのです。
ところが,現代では,これがおろそかにされています。忙しさを言い訳にし,便利さを追い求める中で,一番大切なことが忘れられているのです。
子どもの人生のスタートにおいて,親がこのことを分かっているかどうかは,その子の人生の分かれ目といっていいほどのものです。
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男の子が持ってきたラジオ体操カードには,「親子の触れ合いとコミュニケーション」があると感じているのです。