Monday, December 10, 2018

約20,000円の善意~匿名,任意,信頼~


 先週から,広報委員会の子どもたちが「赤い羽根募金」のボランティア活動に熱心に取り組みました。約20,000円の善意が集まりました。

 そして,今日,市の社会福祉協議会の担当者に募金を引き渡しました。

 少し調べてみました。御存じでしたか?

共同募金のルーツは,はるか昔のスイスの山深い町から始まりました。
 町には,その日に食べるものもない人たちがいて,教会の牧師さんは心を痛めていました。

ある日,牧師さんは道ばたに箱を置きました。その箱には,「与えよ,取れよ」と書かれていたのです。
 「食べものが足りていて,誰かに分け与えることができる人は,箱に食べものやお金を入れなさい。」
 「今日,食べるものにも困っている人は,箱から食べものやお金をもらっていきなさい。」

この箱は,現在の募金活動にもつながる,次の3つのキーワードでなり立っていました。
 一つめは,「匿名」です。決められた誰かを助けるのではなく,助けを必要とするみんなのために与えたのです。与える人も,自分が誰なのかを明らかにしなくてもかまいません。
 二つめは,「任意」です。与える人も,取る人も,参加するのは自由です。
 三つめは,「信頼」です。道ばたに箱があれば,どろぼうに取られたり,嘘をついてもっていったりしてしまう人もいたかもしれません。だけど,町の人たちがこの箱の意味を分かって,本当に必要な人のためのものなのだと,お互いに信頼し合っていたからこそ,成り立った仕組みでした。

 もし機会があったら,子どもたちにも話してあげてください。